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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.107

進化するICTと人の脳力

2018年10月
代表取締役社長 大野木 昭夫

 近年のICT(情報・通信・技術)の躍進は目を見張るものがあります。人手でやっている仕事がICTと分担されていくと聞いたのは4~5年前だったでしょうか。それが今や生活の身近なところでも起こっていることを実感しました。   
 かねてより友人から、「人手不足の続く飲食現場では、仕事の中にICTを活用して、注文から支払いまで人手を必要としないようになるだろう」と聞いていました。

 さて先月、東京のレストランに行ったときのことです。入店してテーブルに着き、どうすればよいのか戸惑っていると、ホールの女性がアイパットを持って現れました。
 「いらっしゃいませ。ご注文をお願い致します。お水はテーブルのポットをご利用くださいませ」そう言うと下がろうとします。 ・・アイパットでどうするの・・と戸惑っていると、彼女はにっこり笑い「私どものご利用は初めてですか」と話しかけながら、「ご注文はこちらのアイパットのメニューからお選びいただき、決定を選んでください」と言う。それは回転寿司でやったことがあるので、「はい」と私が答えると、更に「当店はキャッシュレス店でございます。今日はクレジットカードまたは電子マネーでお支払いいただきますが、可能ですか」と聞かれた。    
 私も注文から支払いまで、アイパッドでやってしまうサービスを体験することになったのです。けれど近いうち、案内をする女性もAI(人工知能)ロボットに変わる日が近いのかもしれませんね。   
 
 「みほ」9月号には、スペックの「人手がおこなう定型的な操作を自動化する」システムとしてRPA(Robotic Process Automation)の開発業務を進めていることが掲載されていました。飲食に限らず運輸、金融と業務をICTで効率化して、全体の社員数を減らしていく施策を取り始めています。
 とはいえ、設備投資と効率化の費用対効果をみたとき、まだまだ解決しなければならないハードルが多々あります。中小企業であれば尚更でしょう。
 レストランのようなサービス業は、ルーチン業務をICTに入れ替えていけますが、一つひとつの事象を人が考えて判断しなければならないような業務は、やはり人間の脳力を必要とします。
 
 私達の建設コンサルタント業では、生産性向上の施策として3次元データを活用した測量であり設計業務の導入に取り組んでいます。わが社では、ドローン写真と3次元レーザを駆使した3次元測量と現場管理システムに取り組んでいますが、今の段階では設備投資と人材育成に注力しています。
 私達の業務は、各自の技術力や判断力が必要とされる脳力を武器としますので、ICTを活用できる範囲はなかなか広がりませんが、旧来の仕事を変えることにためらいを感じたり、手慣れた方式を変えるのも嫌だという頭の固さがICTに最大の障害かもしれません。  

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