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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.57
リーダーに求められること
2014年8月
代表取締役社長 大野木 昭夫

  日本人初の宇宙船船長若田光一さんが、「多国籍な船員のリーダーとして心がけていたことは何ですか?」のインタビューに、2013年11月7日宇宙船「ソユーズ」に乗り込み宇宙船の狭い空間で共同生活をしていく船員に船長として「和」の心を持ち続けて188日間を乗り切ったと語っていました。具体的な事例には、これまで船内で食事をするときは各々が別々に食べることが多かったそうですが、若田さんは一堂に会して食事をすることにして、その時に色々な会話の中から意見を吸い上げていったそうです。日本人船長ならではの行動でしょう。  

 私たちが「和」の言葉を目にするのは、飛鳥時代に登場する聖徳太子が制定した一七条憲法の第一条に出てくる「和を以って貴しとなす」ではないでしょうか。そして以後、「和」という言葉が日本人の心のなかに深く浸透していると言っても過言ではありません。  企業組織では、社長をトップにして各職階でリーダーを中心に業務を遂行しています。私は、企業を取り巻く外部環境によって、求められるリーダーの姿がその時々に変わってくることを実感しています。たとえば建設業の外部環境を振り返ってみると、公共事業費が平成11年をピークとして約12年間で40%にまで落ち込んでいった時代には、業界全体が倒産か生き残りの瀬戸際で組織の縮小と改革を求められました。このような時期は、素早い判断と実行力があるリーダーが求められます。そして平成24年暮れに自民党政権になり、公共事業費が下止まりして、その後景気がちょっと上昇しつつある時期になった昨今、これまでの緊縮経営による人財不足や待遇面でのつけが表面化してきます。このような時代になると、企業は協調タイプのリーダーを求められてきます。  

 リーダーのタイプは二通りあります。まずは、率先垂範で俺についてこいタイプです。もう一つは、まわりの意見を聞きながらまとめていくタイプです。どちらかと言えば前者は欧米人、後者は日本人好みでもあるところが「「和を以って貴しとなす」所以でしょう。  前者のタイプが活躍するのは、危機的な時期を突破するときであり、その後の社業が安定していく時期は、「和」を基盤としたリーダー育成に尽力しなければならないときです。  そして新しいリーダーには、論語にある孔子の言葉「和して同ぜず」の姿勢が求められます。調和の心は大切ですが、主体性を失わず同調しない毅然たる姿勢が大切です。
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