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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.58
自然災害から学ぶ
2014年9月
代表取締役社長 大野木 昭夫

  「災害は忘れたころにやってくる」は、昔からのことわざです。そして今や「災害は忘れる間もなくやってくる」です。昨年は、中国地方でも山口、島根と大災害に襲われ、今年は8月20日に広島で大土砂災害が発生しました。ゲリラ豪雨といわれる時間100mmを超す豪雨が集中的に襲ってくる災害は、私たちの気候に関する認識が通用しない気候異変が起こっていることを示しています。
 「災害対策のマニュアル」は、すべての自治体で整備されています。そしてマニュアルに沿った災害訓練は全国で毎年実施されており、災害発生時には大変役立ったことは事実です。しかし、いざ災害が起こったとき必ず課題に挙がることは「迅速な避難行動ができたか?」ということです。そして行動を主導するリーダーの指示が生死を分けた事例もたくさん出ています。

 私は、日本に起った災害をこの目で見て状況を聞こうと、平成23年3月11日発生した東日本大震災の現地へ平成24年9月に訪れました。一年経っても震災の傷跡はなまめかしい状態でありました。そこで生活している住民の皆さんや復旧作業にあたっている技術者の皆さんの教訓は、何はともあれ迅速な避難をすることでした。
 次の年は、平成23年9月台風12号によって発生した紀伊半島の土砂災害の現地に行きました。熊野那智大社がある那智川では、集落の背後の山が大きく崩落している様と共に集落背後の砂防堰堤によって土石流から逃れた状況を見るに、私たち建設業が担っている仕事の大切さを実感しました。
 そして今年は、同時期に奈良県十津川村を襲った大崩落災害のメカニズムとともに住民の方々の被害状況、そして今行われている工事現場に行きました。大崩落がもたらした被害は、私たちの想像を絶する土砂と水が波状攻撃で住民の方々を襲ったことを聞き、ハードだけでなくソフトの対策を今後の私たちの行動に組み入れることの必要性を感じました。

 マニュアルは頭脳で納得し思考に叩き込んでありますが、それが行動になるには実践訓練しかありません。企業では、全社員、幹部、リーダー研修等々が不断に実施されていますが、ここでもデスクワークのあと職場での実践がいつも課題に挙がります。
よく言われる言葉ですが「頭では解っているが、行動できない」。つまり頭で解っているようですが、これまでの自意識が邪魔をしているのです。
 自意識打破は、あれこれ考えず、まずは自分で出来ることを実践することですね。
 災害からの迅速な避難と同じく、素早い判断と行動が成否を分けるのです。
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