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社長のちょっと聞いてごしない!
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NO.91
仕事のやり方が変わる
2017年06月
代表取締役社長 大野木 昭夫


 6月初旬、熊本地震の災害視察に行ってきました。熊本市の南方地域では、昨年の4月14日午後9時26分に震度6.5の地震が発生、その後16日の午前1時25分に震度7.3の本震があり、甚大な被害が発生したことはご存じでしょう。今回の視察は、16日阿蘇の外輪山で大規模な斜面崩壊が発生して、国道57号線の阿蘇大橋、JR豊肥線とともに大学生が運転していた一台の乗用車を押し流した災害現場でした。
  この現場は遠隔操作による建設機械の無人化施工モデル現場で、本来土木技術者ではない現場担当者と重機運転の経験が少ないオペレーターが、第一線で活躍していました。 視察した阿蘇大橋地区の斜面防災工事は震災直後の5月2日から始まっていますが、半年間は不眠不休の施工だったようです。
 大規模な斜面崩落後の不安定な土砂や転石の撤去は大変危険を伴う作業であり、遠隔地の操作室からオペレーターが現場カメラと位置情報の画面を見ながら重機を操作していく作業は、これまでの土木施工を変えていく技術です。 私達の専門的な質問に苦慮していた現場担当者に経歴を尋ねてみると、機電技術者(機械の配備や電気配線を扱う技術者)でした。そして、操作をしている熟練のオペレーターの横には、操作二年目の若者が一生懸命バーを握っていました。話を聞いてみると、これまで工場ロボットの操作経験はあるが、今回の遠隔操作が初めて本格的な重機操作だそうです。このような他業種から参画して活躍している人達の現場を見て、仕事のやり方が変わってきたことを実感します。 私達が携わってきた災害現場の測量では、近年これまで多人数を必要としたポールによる横断測量が、少人数でできる写真測量に変わってきました。またドローン撮影や地上式レーザーを活用する三次元測量と設計は、災害査定業務の劇的な時間短縮を産み出すシステムになるでしょう。
  ICT(Information Communication Technology)チームが取り組んでいるCIM(Construction Information Modeling/Management)と呼ばれる測量設計の三次元化は始まったばかりで課題も沢山ありますが、課題が解決されてから取り組んで導入するのでは同業他社に二歩も三歩も遅れてしまいます。そしてこの取り組みは、私達の業務を激的に変えていく先駆けになります。土木知識、経験がないIT技術者であったり、SE(システム設計者)やラジコンマニアのオペレーターといったこれまで異業種と思われていた分野からの人たちが活躍できる仕事場にもなっていくでしょう。
  また、身近な所で若手技術者の育成にも三次元技術を使った教え方があるように思います。このあたりから自分の経験に基づいた教え方から脱却する試みを始めたらどうでしょうか。  
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